ビジネスモデルという机上の事業アイディアが決まったとしても、それだけでは事業として前に進みません。だって、ただのアイディアですから。
では、どうすればその机上の事業アイディアを現実にカタチにすることが出来るのか?
それが、ビジネスプロセスの役割です。
言ってみれば、ビジネスプロセスに落とし込まれないビジネスモデルは、文字どおりただのアイディアでしかなく。
上手くいってそうなビジネスモデルをただ真似るだけでなく、ビジネスプロセスまで落とし込むことが出来てはじめて事業として成り立つわけです。
どのような事業であっても例外はありません。
ビジネスプロセスとは?
ビジネスプロセスとは、「顧客(お客さん)に価値を提供する一連の流れ」です。
ビジネスプロセスは”商売サイクル”と言ったりもします。日本人であれば「商売サイクル」といったほうが親しみを感じられてしっくりと思います。
一般的にあまり耳にすることはありませんが、「事業そのもの」であり。顧客(お客さん)に価値を提供するための「業務」の連鎖で形作られています。
「業務」を基点に、「人」か「機械」のいずれかが実行者となり、顧客に対して価値を提供します。
事業の大小にかかわらず、すべての事業に欠かせないのがビジネスプロセスであり。大きく2つの視点から見ることができます。
顧客に対して直接的に価値を提供する
一つは、お客さんに対して「直接的に価値を提供する」プロセスです。
①市場の期待に応える商品の開発から製造→②提供→③アフターサービス。それら①②③のサイクルを無限ループするプロセスであり。
直にお客さんと接することはもちろん、お客さんに対して価値のある商品。サービスづくり、それらを提供するスタッフの育成などもここに属します。
顧客に対して直接的に価値を提供しない
もう一つは、お客さんに対して「直接的に価値を提供しない」プロセスです。
事業として成り立たせるためには、お客さんに直接的に価値を提供するプロセスだけでは不十分です。なぜなら、この経済市場のなかで事業を継続していくには、経済システムに沿う必要があるからです。
運営計画や実績管理、勤怠管理や経理業務、財務など。
お客さんに対して直接的には価値を提供しないけれど、働いてくれるスタッフへの環境整備や税務署類の提出・その他行政への届け出など。
お客さんとの接点はないけれど、事業として成り立たせるためには必要不可欠なプロセスです。
ビジネスプロセスの3分類
具体的には、3つのプロセスに分解することができます。
どのような事業であってもこの3つのプロセスが必要であり。どれか一つでも欠けてしまうと事業として成り立たせることはできません。
マネジメントプロセス
事業を運営するためのプロセスである「マネジメントプロセス」。
事業管理(事業計画の作成など)や戦略、事業全体(ビジネスモデル)の設計することなど。事業を統治するためのプロセスでであり。
市場(お客さん)に提供したい価値(商品)を、いかにして事業として成り立たせるかの土台作りを担います。
お客さんに直接的に価値を提供するプロセスではありませんが、なければ事業として成り立たせることはできません。
プロダクトプロセス
市場(お客さん)に価値を生み出し提供する「事業の要となるプロセス」。それが「プロダクトプロセス」です。
マーケティングからはじまり、資材・食材の調達、商品づくり、販売、アフターケアなど、唯一、お客さんに直接的に価値を提供するプロセスであり。
このプロダクトプロセスがなければ、事業の血液である「お金」が流入されません。
サポートプロセス
お客さんに直接的に価値を提供する「プロダクトプロセス」を支援するのが「サポートプロセス」の役割です。
会計・経理、総務、人事など、お客さんに直接的に価値を提供するわけではないですが。
このサポートプロセスがなくては、プロダクトプロセスより流入された「お金」の扱いもできないことに加え、スタッフの扱いも乱雑になるため、事業として成り立つことができません。
また、税務(決算など)に関しては、法律上毎年申告しなければならないため、無資格で行うことも法律上許されていません。
このサポートプロセスがなければ事業者として存続できないのです。
事業運営の決め手はビジネスプロセスにあり
以上、ビジネスプロセスについて簡単にお伝えしましたが。
ビジネスモデルは事業の骨格ではありますが、ただのアイディアでしありません。
そのため、事業アイディアを現実に形にするためには、ビジネスプロセスに落とし込むまでを一つのセットとして考える必要があるわけです。
つまりは、ビジネスプロセスをいかに運用できるかが事業運営の決め手になります。
極端ではありますが、ビジネスモデルが平凡であっても、ビジネスプロセスがしっかりと設計されていれば、事業としては上手く機能するわけで。
特に、大企業志望でもないわたくしたち弱小規模の事業者にとっては、リソースにも限りがあるため、採用できるビジネスモデルも限定されることに加え、いくつかのビジネスプロセスも外部のパートナーと協業するケースも多くなります。
その際、何を外部のパートナーに任せるのかを明確にするためにも、ビジネスプロセスの理解は必須なわけです。
