事業というものは、ひとつの業務だけではなく複数の細かな業務の連鎖によって成り立っています。
どんな事業であっても例外はありません。
そのため、目の前の業務がどのプロセスで、どのような業務とつながりあっているのか。その全体像を理解することができれば、目の前の事業をよりクリアな状態で見ることができるようになります。
4つのプロセスで成り立つ
百聞は一見にしかず。例えばおにぎり屋を事業として行う場合、ビジネスプロセスの全体像は↓のようになります。

上記すべてのプロセスを回す必要があり、どれか一つでも欠けてしまえば事業として継続していくことはできません。
より詳しく知りたい方は、↓の「ビジネスプロセスの教科書」を読んでみてください。
ビジネスプロセスマネジメント(BPM)は、ビジネスパーソンの必須スキルとして重要視されているものの、いまだ正確なイメージを持てずにいる人・組織は少なくない。本書は、BPMの考えや仕組みをわかりやすく解説し、業務理解の入門書として…
㈱LTS執行役員:山本政樹氏著ビジネスプロセスの教科書
まず、大きな視点として、お客さんに対して直接的か直接的でないか、という視点。
- お客さんに対して直接的に価値を提供するプロセス
- お客さんに対して直接的に価値を提供しないプロセス
さらに具体的には3つの大分類があります。
- マネジメントプロセス
- プロダクトプロセス
- サポートプロセス
そして、さらに具体的な以下4つのプロセスで成り立っています。
事業管理
事業管理プロセスは、事業として成り立たせるために必要なプロセスです。
目指している場所や目標などを明確にするための事業計画、ビジネスプロセスの改善など。
市場に提供したい価値(商品)を、いかにして事業として成り立たせるかの土台作りを担います。
マーケティング
マーケティングプロセスは、市場の期待を発掘することから始まり、市場の期待に応える商品づくり。その商品の情報を市場に対して正確に伝えるためのプロセスです。
自分メディアなどを通してお客さんを開拓すること。さらに、プロダクトプロセスを通じて既存の顧客からの要望や改善点などのフィードバックを元に、商品の改良を行うこともマーケティングプロセスの役割です。
プロダクト
プロダクトプロセスは、事業者としての要になるプロセスです。
おにぎり屋であれば、「おにぎり」という商品を提供するのがこのプロダクトプロセスであり。
事業を運営していくための事業の血液となる「お金」が流入されるのも、唯一このプロダクトプロセスからです。
マーケティングプロセスを通じて興味を持ってもらえたお客さんに商品を提供し、その後のアフターケアなどもこのプロダクトプロセスが担います。
事業支援
経営支援プロセスは、「事業管理プロセス」「マーケティングプロセス」「プロダクトプロセス」を補助(支援)するプロセスです。
事業者である自分自身も含め、一緒に働いてくれるスタッフの勤怠管理や労務管理、経理・決算などの会計業務、事業管理プロセスに必要な財務などのバックオフィス業務を担います。
特に、個人経営の事業者はここを蔑ろにしている方は多いです。
問題に対して適切な対処が取りやすくなる
どれほどの規模の事業にするのかはさておき、最低限上記4つのプロセスから成り立っていることを理解しなければ、事業として運営していくことはできません。
また、営業中に何か問題が起きたときにも、ビジネスプロセスという事業の全体像を理解していなければ、部分的な対処しかできません。イコールそれは問題の根源を解決できないということ。
なぜなら、業務のつながりを認識できていないため、その問題が別の業務に流れるだけだからです。部分最適=全体最適ではありません。
一方で、事業の全体像を把握できていれば、どこのプロセスで問題が起きているのか、あるいはその問題がどの業務に影響を与えるかも明確なため、問題が起きるごとに適切な対処が取りやすくなるわけです。

