この世の中には、様々な形態の会社やお店が存在しているわけですが。
この現代社会システム下で、それら会社やお店を継続して営んでいくためには、そもそも事業とは何かを理解しておく必要があります。
特に、ボランティアとしてではなく、事業として、その働きの対価として営利を得ることを目的としているのであればなおさらです。
事業とは何か?
事業とは、本来「営利を目的としたもの」から「営利を目的としていない国が運営するもの」まで幅広い意味がありますが。
ここでお伝えする事業とは「営利を目的としたもの」。つまり「ビジネス」といったほうが分かりやすいと思います。民間の事業者として行う狭義の事業です。
理解するためのキーワードは3つ。
- 市場の期待(求めるものやこと)
- 商品(製品・サービス・情報)
- 対価(お金)
上記3つのキーワードをさらに展開すると
- 自らのお客さんは、どのような人で、どんな期待(求めるものやこと)を持っているのか
- その期待に対し、どんな商品(製品・サービス・情報)を提供するのか
- 商品の提供に対し、いくらの対価(お金)をいただくか
つまり、お客さんの期待に基づいて商品を提供し、対価(お金)をいただくことで事業は成り立っているわけです。
事業を支える2つの要素
事業を支える要素は大きく分けて2つ。
- ビジネスモデル
- ビジネスプロセス
この2つの要素によって事業は支えられており。
ごくシンプルに考えると、ビジネスモデルを設計・構築し、ビジネスプロセスに落とし込むことで実現されます。
ビジネスモデル
ビジネスモデルとは、事業者としてどのようなスタイルでいくかの事業の骨格であり、アイディアです。
さきほどの「事業とは?」でもお伝えしましたが、さらに細かく分解したものがビジネスモデルであり。
簡潔に言うと、「誰に、どんな商品を、どうやって提供し、どのように収益を上げるか」です。
その設計・構築の方法は、下記4つの要素を組み上げ、一つに統合するだけ。
- 顧客の想定
- 商品の開発(構成)
- 提供方法
- 収益構造
市場に存在する期待をもとに、「顧客の想定」「商品の開発」「提供方法」「収益構造」4つの要素に落とし込むことでビジネスモデルができあがります。
ただし、ビジネスモデルはあくまで机上のアイディアであり。ビジネスモデルが構築できたからといって、すぐさま事業を始められるわけではありません。
ビジネスプロセス
どのようなスタイルでいくかの事業の骨格、ビジネスモデルという机上のアイディアを現実に形にするのが、ビジネスプロセスの役割です。
ビジネスプロセスは”商売サイクル”と言ったりもします。日本人であれば「商売サイクル」といったほうが親しみを感じられてしっくりと思います。
ビジネスプロセスは3つの要素から構成されています。
- 業務
- 人
- 設備
「業務」という目に見えない概念的存在(指示)を、「人」「設備」という目に見える存在(実行者)が支えます。
ここまで落とし込むことができてはじめて事業としての実態が存在することになり、市場の期待に応えられるようになるわけです。
言ってみれば、ビジネスプロセスに落とし込まれないビジネスモデルはただのアイディアでしかなく、市場に存在する期待に応えることはできません。
双方が事業を支える
事業の骨格でありアイディアであるビジネスモデル。
それを実行する力であるビジネスプロセス。
事業の骨格(アイディア)がなければ実行力も役に立たないし、実行力だけでも事業は成り立たない。
どちらが大切かということはなく、双方が支えあうことで事業は成り立っています。
時代とともに廃れていく
「事業を経営する」とは、つまりビジネスプロセスの運用です。
なぜなら、基本的に一度設計・構築したビジネスモデルを頻繁に変えることはないからです。
もちろん、事業を始めたての頃、あるいはまだ世の中にないようなビジネスモデルの事業を創造する場合においては。リスクを最小限にするため、できる限り小さなビジネスプロセスを回しながら、明確なビジネスモデルを構築していく(ビジネスモデルの運用)わけですが。
いざビジネスモデルが組みあがれば、あとはビジネスプロセスの運用がその大半を占めるからです。
ビジネスモデルが机上のアイディアであるということからも分かるように、実行力であるビジネスプロセスをいかに上手く運用できるかによって、その競争力が左右されるわけです。
しかしながら、時代と共に廃れていくのもビジネスモデルの宿命。
経営者として、常に「時代に合ったビジネスモデルなのか?」を問い続けていくことが求められるわけです。

