「任せたのに、結局自分でやることに」
「何度言っても同じミスが繰り返される」
そんな現場の悩みは、仕組み化されていない弁当屋に共通するものです。
では、その原因はスタッフに責任があるのでしょうか?
実は、「あなたが優しすぎる」ことがその原因かもしれないのです。
「言わなくても分かるでしょ」が一番危ない
少人数の現場では、「あうんの呼吸」で回っていることがよくあります。
でも、これが大きな落とし穴。それまでは何とか回っていた現場であっても、新しいスタッフが入ったその日から一気に崩れてしまう、なんてことも少なくありません。
- 口頭だけの指示
- 担当者が曖昧な作業
- 自分の感覚だけで判断している工程
こうした“見えないルール”が積もり積もっている状態だとすれば、
誰がやっても同じ結果にならない=仕組みじゃない
少しでも不測の事態が起きればアウト!という状態に陥ってしまうわけです。
業務の属人化は、スタッフ全員を疲弊させる
「自分がやったほうが早いから」
「手が足りないからとりあえず任せる」
最初はその場しのぎでうまく回っているように見えたとしても、業務量が増えていくにつれ、いずれ混乱していきます。
スタッフも徐々に疲弊していき、次第に離れていく。結局最後は自分一人の状態に落ち着いていく。
仕組み化とは、そのような状態とは正反対で誰がやっても「同じ結果」が出る状態をつくること。それには、以下の2つの”見える化”が最低限必要です。
最低限やるべき“見える化”2つ
① 業務を見える化(紙に書きだす)
目の前の業務を文書や図解(手書きでもOK)にして、担当者・手順をとにかく細かいところまで書き出す。
→ 例:「弁当盛り付け~包装~陳列」の一連の流れを簡単なフロー図で
② 業務を文書化する(指示書・マニュアル的なもの)
手順(やり方)・判断基準・完了基準(NG例等)などを簡潔に記載。口頭指示より圧倒的にブレが減ります。
→ 例:「保温ケースの温度は〇℃以上」「●時以降は追加製造しない」など
まとめ:優しさより仕組みが人を育てる
現場を回すためには、「人に頼る」のではなく「仕組みに頼る」発想が必要です。
「〇〇さん、いつも頑張ってくれてありがとう」
それはそれで労いの言葉はもちろん大切ですが、一方で業務のルールが定められないままではいつまで経っても現場で働くスタッフは毎日同じストレスにさらされ続けます。
仕組み化とは、決して人に対して冷たいものではなく、むしろ誰もが安心して働ける環境づくりの第一歩。
それこそ優しい自分で居続けたいのであれば、「教える」ではなく「迷わせない」ことに考え方をシフトしてみてください。
