「握る人が変わると味が大幅に変わる」
「自分じゃなきゃ作れない」
「誰かに任せられない」
そんな悩み、個人のおにぎり屋では本当によくある話です。
でも、だからといってすべての業務を全部ご自身のマンパワーだけでやることを選択すれば…
その先には、高い確率で精神的体力的に続けられない現実に直面するわけです。
目の前のおにぎり屋を持続可能な商いにしていくためには、“人が変わっても再現できる”仕組みが必要です。
仕込み・調理・販売はできる限り「仕組み化」を行い、仕組みを意識したメニューづくりを行うわけです。
仕組み化に向いていないメニューとは?
例えば、こんなメニューは仕組み化を難しくします。
- 火加減や焼き時間の微調整が必要
- 1個(種類)ごとに形や重さを整える必要がある
- 食材の状態によって仕上がりが変わる(例:野菜の水分量)
職人技が必要な商品は、もちろん魅力もあります。でも、それを続けるには「いつも自分(特定の人)がやらないといけない」状態になります。
仕組み化しやすいメニューの特徴とは?
一方で、以下のような条件を満たすメニューは仕組み化に向いています。
- 分量や手順が「数字」で説明できる(〇g・〇分など)
- 食材や味付けの“変動幅”が少ない
- 加熱調理を極力シンプルにする(例:オーブン調理/湯煎)
つまり、誰がやっても同じ仕上がりになるように設計された商品です。
新人アルバイトでもできる
“おにぎり”も仕組み化できるのか?
もちろんできます。
その際に、元おにぎり屋の僕が実際に取り組んだポイントととして以下のとおりです。
- 炊飯量・具材分量を全て「数値」で管理
- 握る力・重さを「テンプレート化」して練習
- 包装・並べ方などもすべて「マニュアル化」
これによって、新人アルバイトでも一定レベルの味・形が保てるようになったわけです。
【まとめ】仕組み化=手抜きではない
誤解のないように、仕組み化することは決して手を抜くことではありません。
仕組み化とは、「お客さんに安定した価値を届けるための設計」です。
想像してみてください。
明日自分が倒れたら〇〇(特定のメニュー)は作れない。ともすれば、お店を開けられない。
明日自分の身内に不幸事があったら〇〇(特定のメニュー)は作れない。ともすれば、お店を開けられない。
自分が倒れても、現場から離れていても誰かに任せられる。そんなお店にしていけたら、もっと心がラクになるはずです。
そしてそれはご自身だけでなく、そこで働いてくださるスタッフの方にしても同じなのです。
“仕組み化を意識したメニュー”は、回りまわってお店を懇意にしてくれているお客さんにこそ価値を提供し続けられる、おにぎり屋としての責任ある設計でもあるわけです。





