「おにぎりが好きだから」
「自分でもやってみたいと思ったから」
そう思っておにぎり屋の開業を目指す方は少なくありません。
でも、実際に始めてみると。
想定外の出費・回らない業務・思ったより出ない利益に戸惑うことが多いのも事実。
この記事では、僕が6年間のおにぎり屋経営の中で「最初にこれを決めておけばよかった」と心底思ったポイントを5つに絞ってお伝えします。
【目的】あなたはなぜおにぎり屋を始めるのか?
「好きだから」でも「自分で何かやりたいから」でも構わないと思います。
ただし、“好き”と“稼げる”は別問題。まず大事なのは、「どういう生活を実現したいのか」を明確にすることです。
- 週5で昼まで働いて家族と時間を過ごしたいのか
- とにかく年収500万以上は確保したいのか
- 地域で長く愛されるような店を育てたいのか
目的によって、営業日数・人員構成・価格帯・設備投資がすべて変わってくるからです。
【商圏】どこで誰に売るのか?
「人通りが多い=売れる」ではありません。
むしろ、“おにぎり屋に合った立地”とは「朝~昼に働く人や主婦が一定数いる場所」である可能性も。
加えて、競合がいない場所を狙うよりも「選ばれる理由」を作るほうが重要だったりもするわけで。
- 朝需要(出勤前に買っていく)
- ランチ需要(職場・現場に持参)
- 子どもの軽食需要(放課後のおやつ)
あなたが“誰に”売りたいのかを言語化できることが第一歩です。
【商品設計】何を、いくらでどんな形で提供するか?
“おにぎり”とひと言で言っても、様々なおにぎりがあり、その差別化は多様です。
- 具材特化(手作り・地元食材など)
- サイズ特化(ミニ・特大など)
- 食事構成(セットメニュー・味噌汁付き)
このとき、「単価 × 客数 = 売上」の計算くらいはお忘れなく。
例えば、単価150円で100人に売っても売上は15,000円。
そこから、さらに人件費・家賃を引くと?
“残らない”商売なら、一体何のためにやるのか。誰のためにやるのか分からなくなってしまいます。
【オペレーション】1人でどこまで回せるか?
理想だけでお店を回そうとすると、実際に開業すれば、確実に「1日が24時間じゃ足りない」となります。
試作→仕入→仕込み→販売→片付け→SNS更新……。
全部やっていたら身が持ちません。だって人間ですもの(笑)
そうならないためにも、
「何をやらないか」
「何を省略するか」
おにぎり屋開業設計段階で決めておく必要があります。
【撤退基準】“やめる判断”をあらかじめ決めておく
これは本当に大切です。
僕はこれを決めていなかったがために、気づけばズルズルと営業を続け、廃業するタイミングを失ってしまったわけです。
- 月○万円以下の利益が●ヶ月続いたら撤退
- 〇人/日以下が●週間続いたら販路を変える
- 預金残高が〇円以下になったら廃業準備を視野に入れる
撤退は決して“敗北”ではなく、経営を行う上でのひとつの“戦略”だからです。
まとめ
おにぎり屋開業前にしなければならないことは、「何を売るか」よりも「何をどうやって続けるか」が重要です。
目的・商圏・商品・オペレーション・撤退条件を明文化しておくことで、
「とりあえず始めてしまったけど、気づいたら苦しくなっていた」
といった状態になるのを防ぐことができます。
以上、おにぎり屋開業前に最低限決めておくことについて5つほどお伝えしました。
おにぎり屋を開業する前に、せめてこの5つくらいには答えられるようになっておきたいものです。
