僕がおにぎり屋を開業しようと決めたとき、銀行預金には40万円程しかない状態でした。このときはまだ、おにぎり屋を開業するためにどれだけの資金が必要なのかは把握しておらず、すべてがこれからの状態です。
いくら初期投資が少額で済むだろうと考えていたおにぎり屋でも、さすがに40万円では無理があるだろうということから、金融機関からの借入に頼ることを考えます。このとき頭にあったのが日本政策金融公庫、つまり国金からの融資です。そこで、まずはおにぎり屋を開業するにあたって幾ら程の資金がいるのかを調べていきました。
厨房機器を見積もる
僕はおにぎり屋を見切り発車で始めたこともあって、実はこのときもうすでに不動産屋とテナント契約を交わしていました。
保証金や最初の家賃などの契約金は、この時点ですでに自分の財布から支払っているので、その辺の費用はもう分かっています。ということで、おにぎり屋を開業するために必要な厨房機器について調べていきました。

おにぎり屋開業のノウハウなど一切持ち合わせていない状態ではありますが。そんななか、なんとか頭を振り絞りながら、おにぎり屋を開業するために必要であろう厨房機器・備品類について紙に書き出しました。僕の場合、すでにテナントが決まっていことから店舗の面積や寸法も分かっていたため、より正確に厨房機器を選定していくことが出来ました。ある意味見切り発車のメリットですね(笑)
厨房機器・備品類
- 炊飯台付き作業台(引き出し)
- ガス台
- 2層式フライヤー
- 作業台(1500×600×800)
- 台下冷蔵庫
- 縦型冷凍冷蔵庫
- 1層水切りシンク
- 作業台(1200×750×800)
- 保温ジャー
- ガス炊飯器5升用
- 鋳物コンロ
- ネットレジスター
- 下火式グリラー
- 段付鍋
- 玉子焼き銅板
- 雪平鍋
- まな板
- 量り
- バット
調理小物を除いて全部で20点ほどでした。この書き出した紙を持って近所の店舗用品専門店「テンポスバスターズ」に行って見積もりを出してもらいました。


総額2,257,365円。もっとも、これらはすべて新品で購入した場合の金額なので、中古であれば上記の金額の60%程だと言われました。
最低限必要だと判断した厨房機器・備品
ただ、おにぎり屋素人がいきなりそんな完全武装することもないだろうと考え。最初に書き出した厨房機器・備品類を見ながら、さらにもっとも必要だろうと思うモノまで絞り込むことにしました。

当時の僕がおにぎり屋を始めるために最低限必要だと判断した厨房機器・備品は以下の通りです。
- 縦型冷凍冷蔵庫
- 2層式シンク
- 作業台
- 炊飯台
- ガス台
- 1層シンク
- 2層式フライヤー
- 鋳物コンロ
- ガス炊飯器5升炊
- 調理器具
大きく10点程、最終的に出してもらった見積もりは664,766円。最初の2,257,365円に比べると、約3分の1まで落とすことが出来ました。
最終的に必要となった資金
僕がおにぎり屋を開業するために必要とした費用をまとめると。結果、最終的に必要とする資金はこのようになりました↓

設備資金
設備資金の内訳はこのようになりました。
- 店舗の保証金:240,000円
-10坪で1ヵ月8万円×3か月分 - 店舗改装費:15,00,000円
-ネットの情報を見て、坪単価15万円×10坪で計算したかと思います。 - 機械設備等:670,000円
-先にお伝えした通りです。
以上、設備資金の合計は2,410,000円になりました。
運転資金
次に運転資金です。内訳はこのようになりました。
- 食材費等:約350,000円
-約2か月分の食材費を必要としました - 家賃4か月と半月分(契約日からの日割り計算分):約370,000万円
この時点で2か月半分(207,500円)はもうすでに支払っています。開業から2 か月分を運転資金として必要としました。 - 許可申請等:50,000円
以上、運転資金の合計は770,000円です。
必要な資金
以上、おにぎり屋を開業するために必要だと想定した資金の合計は設備資金・運転資金を合わせて合計31,87,500円となりました。
- 必要な資金合計:31,87,500円
自己資金
自己資金に関しては、銀行預金40万円に加えて、当時僕が乗っていた愛車の売却代金80万円を合わせた合計120万円です。
- 自己資金:12,00,000円
振り返って:開業資金はもっと抑えられた
実際には、店舗改装費は120万円で済みました。開業したテナント物件が10坪だったので、坪単価12万円という結果です。もちろん僕が開業したのが愛媛県松山市という地方都市だからなのですが。正直言うと、店舗改装費は100万円以下には抑えられました。まだまだ無駄があったからです。
店舗家賃に関しても、僕がはじめから計画を立てて行動していれば、あと10万円ほどは抑えられていましたし。これについては後述します。結果的に僕がおにぎり屋を開業するために要した資金は300万円ほどになりましたが、当時の自分に戻れるのであれば確実に200万円を切ることが出来ます。
振り返って考えるのは、開業資金特に店舗改装費を低く抑えることが出来れば、開業後の頑張り度はそれだけ低くなるということです。回収する金額が少なくなれば、それだけ大きな利益も必要なくなる。浮いた改装費分を運転資金として取っておけば、現金があることでさらに気持ちの余裕も生まれます。まあでもこれに関しては、実際にやってみたから分かったことなのですが。開業段階の資金に乏しい段階には、できるだけ現金を残しておくことが大切だということ。
箱ものに掛けるお金があるのであれば、掛けるお金を削ってその分を現金で残しておく。「金がないなら知恵を絞れ」とはよく言われることですが、やはりお金(現金)があるに越したことはない、というのは間違いない事実。とにかく現金があるということが店舗商売にとっては大切で。そのうえで知恵を絞ることが出来れば、開業段階としては最高のスタートを切れるということを学んだのです。
